ホイールナットの表記の見方やメーカー別の違いについて

タイヤやホイール交換の際に必ず取り外すホイールナットは、高速で回転するホイールを支えてくれる重要な部品です。

取り外したホイールナットを見てみると、どれも同じように思えるかもしれませんが、実はこのナットはメーカーによってサイズや形状が微妙に異なります。

間違って別のメーカーのものを取り付けると座面を傷付けたり、走行中にホイールが外れてしまうトラブルも引き起こされます。

そこで今回は、ホイールナットのサイズ表記の見方や、メーカーごとのナット形状の違いなどをご紹介していきますので、参考にしてみてください。

ホイールナットのサイズ表記

ホイールナット

まずはホイールナットのサイズ表記について見ていきましょう。

例えばこのようなサイズ表記があるとします。

M12×P1.5 19HEX

この場合だと、次の通りの意味になります。

  • M12・・・ネジ部の直径が12mm
  • P1.5・・・ネジのピッチ(山と山の間)が1.5mm
  • 19・・・ナット径(頭部の二面間距離)が19mm
  • HEX・・・六角形形状(HEXAGONの略)

また、ナットのサイズは自動車メーカーごとに異なり、大まかな括りは次のように分けられます。

普通車

  • M12×P1.5・・・トヨタ・レクサス・三菱・マツダ・ホンダ
  • M12×P1.25・・・スバル・スズキ・日産

軽自動車や旧式の車

  • M10×P1.5・・・(軽自動車、旧車)ホンダ・三菱
  • M10×P1.25・・・(軽自動車、旧車)スズキ・ダイハツ・スバル・マツダ

これ以外にも、大型SUVやスポーツカーだと、もうワンランク大きいサイズM14×P1.5が採用されていることもありす。

ただし、最近はOEM車が増えてきているため、必ずしもこの括りが正しいとは限りません。

例えば日産で販売されてはいるものの、その車が三菱で生産されていれば、三菱車用のナットを選ぶ必要があります。

考え方を変えると、ネジ部の直径やピッチが同じであれば、メーカーが違っても締め付けることは可能です。ただしその場合、ナット座面形状にも気を付ける必要があります。

ナット座面形状の違い

ホイールナット

ナットの座面は、締め込んでいった時にホイールと接地する面を指します。ナットの座面がホイールの座面と密着することで、ホイール自体を固定しています。

座面の種類は大きく3つに分けられます。

  • 平座面・・・トヨタ・レクサス・三菱・日産(一部の純正アルミホイールに採用)
  • 球座面(R形状)・・・ホンダ車
  • テーパー座面(60度)・・・ほとんどのホイールがこの形状

特に気を付けなければいけないのが、ホンダ車で使われている球座面(R形状)のナットです。パッと見る限り、テーパー座面と似ているので間違いやすいとも言えます。

例えば、ホンダ車に乗っている人がスタッドレス用にホイールを購入したものの、そのホイールがテーパー座面(60度)のもので、気付かず球面ナットを締め込み、ホイール座面を傷付けてしまったなんてトラブルもあります。

そのため、もしホイールを交換する場は、今まで使っていたナットの座面を直接確認する、もしくはホイールとそれに合うナットをセットで購入することをおすすめします。

輸入車はナットではなくボルトの場合もある

輸入車の中には、ナットではなくボルトを使用しているメーカーもあります。

  • メルセデス・ベンツ
  • フォルクスワーゲン
  • BMW
  • アルファロメオ
  • アウディ
  • シトロエン
  • フィアット
  • ジャガー
  • ルノー
  • ポルシェ

などの欧州車は、剛性の観点からボルトが使われていますので、専用のホイールボルトを使用しなければいけません。

座面の形状はテーパー座面(60度)となっていることが多く、この座面形状に合うホイールであれば国内用のホイールでも問題なく装着できます。

あなたの車に適したホイールナットを選びましょう

ホイールナット

ホイールを固定するだけでなく、地面からの衝撃も受け止めているホイールナット。車の性能を引き出すだけでなく、安全面も考慮し、その車に適したものを選ぶ必要があります。

もしネジ部の直径やピッチが異なるものを締め付けようとすれば、ナットが装着できなかったり、ねじ山を潰してしまったりする危険がありますので、間違えずに選びたいところです。

どうしてもわからない場合は、車検証に乗っている型番の確認し、ネットで「車種(型番)+ホイールナットサイズ」で検索してみると、大抵の車種はすぐに調べることができます。

ドレスアップなどでホイール交換をする人は、ぜひ頭に入れておいてください。

 

また、タイヤやホイールを安く購入したいと思っている人には、オートウェイで探してみるのをおすすめします。



オートウェイは、ホイールとタイヤのセット販売も取り扱っており、ネット販売ですので、通常の店舗販売より比較的安く購入できます。

購入後のタイヤを個人宅へ配送する場合は1本220円(沖縄地域は1本550円)となりますが、発送先を取付店に設定すれば全国一律無料となっています。

もちろん当店も取付店として加入しておりますので、購入したホイールの発送先を当店に指定していただければ、取り付け作業も行わせていただきます。

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