年間約100万トンも生まれると言われている廃タイヤ。
しかし、タイヤは粗大ゴミとして処分することができませんので、いざ交換したは良いものの、取り外したタイヤの処分に困っているという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、取り外したタイヤはどのように処分するのかや、処分に必要な費用についてご紹介していきます。
目次
廃タイヤは自治体で処分ができない
タイヤは「粗大ゴミとして処分すれば良いのでは?」と思われることも多いのですが、一般的に自治体では回収ができません。
タイヤはゴムだけでなく、内部にベルトやワイヤーが入っているため処分が難しく、環境省が「適正処理困難物」に指定しています。そのため、適切な処理が必要になります。
廃タイヤは専門の業者が回収し、リサイクル施設に送られ、ボイラー燃料として再利用されるのが一般的とされています。また、燃料として燃やされた後に残った灰は、コンクリートの材料や着色剤などにも利用されています。
ほかにも、住友ゴムなど大手のメーカーだと再利用できる廃タイヤを「更生タイヤ」として再利用することもあります。
このように、廃タイヤはきちんとしたルートを辿って処分すれば、有効活用されるのです。
取り外したタイヤはまず売れるかどうか判断する
それでは廃タイヤをどのように処分するのかについてご紹介していきます。
まず、処分したいタイヤを廃棄した方が良いのか、それとも売った方が良いのかを判断する必要があります。
もちろんまだ使えるタイヤであれば、オークションやフリマサイトなどを使って自分で売ることも可能です。
ただし、中古タイヤとして売れるかの判断基準は曖昧です。
一般的にタイヤの寿命は使用開始から4〜5年、または製造時期から10年とも言われていますが、実際の保存状態や使用状態によって大きく異なりますので、一概には言い切れません。
ですが、
- ひび割れや亀裂ある
- スリップサインが出ている
これらのどちらかに当てはまっているのなら、廃タイヤとして処分してしまいましょう。
廃タイヤとして処分する時の方法と費用の相場
それでは廃タイヤの処分方法についてご紹介していきます。
- タイヤ販売店やカー用品店で処分する
- ガソリンスタンドで処分する
- ディーラーで処分する
- 整備工場で処分する
- 不用品回収業者を使って処分する
タイヤ販売店やカー用品店で処分する
- 1本・・・300〜800円
- 4本・・・1,200〜3,200円
タイヤ販売店やカー用品店は、ほとんどの店舗で持ち込みのタイヤ処分に対応しています。また、処分費用も安く設定されていることが多く、気軽にタイヤを持ち込めるのも大きなメリットです。
ただし、タイヤ交換と処分を一緒に依頼する場合、ホイールを車体から外したり、ホイールからタイヤを外す際にプラス料金がかかったりすることがあります。
料金設定が細かくされているのに気付かず、気付いたら高額になってしまったなんてこともありますので、必ず料金表を確認するようにしましょう。
ガソリンスタンドで処分する
- 1本・・・300〜800円
- 4本・・・1,200〜3,200円
全国の至る所に存在するガソリンスタンドでも廃タイヤを処分してくれます。
ほかの業者と比べて営業時間が長く、好きな時間に持ち込みやすいというメリットがあります。また、処分料金も比較的安く設定されています。
ただし、セルフ式のガソリンスタンドだと引き取ってくれないところも多いため、事前に確認するようにしましょう。
ディーラーで処分する
- 1本・・・500〜1,000円
- 4本・・・2,000〜4,000円
正規ディーラーでもタイヤを持ち込めば処分してくれるところがあります。また、中古車ディーラーの方が安く処分してくれることが多くなっています。
普段車検や点検などでお世話になっているディーラーであれば、値段交渉ができたりしますので、有効に活用してみるのも良いかもしれません。
整備工場で処分する
- 1本・・・350〜800円
- 4本・・・1,400〜3,200円
街中にある整備工場でもタイヤを引き取ってくれるところがあります。
ただし、タイヤ交換時に引き取ってくれるサービスのみで、持ち込みに対応していないところもありますので、事前に問い合わせて確認する必要があります。
不用品回収業者を使って処分する
- 1本・・・1,000〜2,000円
- 4本・・・4,000〜8,000円
ほかの処分方法と比べると費用が高額になりますが、不用品回収業者だと、電話で依頼すればトラックで引き取りに来てくれることが多いようです。
廃タイヤをまとめて処分したいと考えている人や、タイヤを自分で持ち込みたく人におすすめです。
まとめ:タイヤ交換時にまとめて処分してもらうのがおすすめ
自治体での引き取りが行われていないタイヤの処分は、意外と手間取るもの。もちろん状態が良いタイヤであれば、自分で売ってしまうのも一つの方法です。
しかし実際のところ、取り外したタイヤのほとんどは廃タイヤとして次の業者に引き取ってもらうことがほとんどです。
- タイヤ販売店やカー用品店
- ガソリンスタンド
- ディーラー
- 整備工場
- 不用品回収業者
お店によってはタイヤ交換をすれば廃タイヤを無料で引き取ってくれるところも存在しますが、処分費用が必要になると認識しておく方が良いでしょう。
人によっては「わざわざ捨てるのにお金がかかるの?」と思うかもしれませんが、自分で処分する手間を考えると、お金を払って処分して貰う方が結果的にお得と考えられます。
ちなみに当店では、お持ち込みいただければ、1本300円(税込330円)でお引き取りさせていただきます。鈴鹿市近辺にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談下さい。